【この記事でわかること】
■ 人間関係が良好な園を見極める方法
■ 給料が高い保育園を見つけるためのポイント
■ 残業が少ない園の見分け方
この3つのポイントを、実体験をもとにわかりやすく解説しています!
なぜ“園選び”で失敗するのか?
私はこれまで私立保育園5園を経験し、そのうち3園がいわゆるブラック保育園でした。
– 人間関係が良くない
– サービス残業が当たり前
– 職遇改善手当なし
そんな環境で働いた結果、心身ともに疲れ切り、味覚障害を発症したこともあります。
正直に言うと、これらの失敗は「転職サイトを使わなかった」ことが大きな原因でした。
自分で求人を探し、園見学だけで判断していた私には、園の内部情報を知る手段がなかったのです。
だからこそ、「転職で失敗したくない」と思うすべての保育士さんへ、現場でしか見えない”園選びのコツ”と、プロのサポートの重要性をお伝えします。
🧑🏫人間関係が良好な園を見極める5つのポイント

「また人間関係で失敗したらどうしよう…」
そう感じている保育士さんは、少なくないはずです。
私自身、これまで6回の転職をしてきた中で、“人間関係のストレス”が最大の悩みでした。
そこで今回は、“人間関係の良い園”の見抜き方を、私の実体験をもとにまとめました。
【人間関係が良好な園を見極めるポイント】
■ 人間関係の良い保育園は「園長の人柄と保育観」で決まる!
■ 新人保育士へのサポート体制がある
■ 離職率が低い(長く勤めている職員が多い)
■ 保育士の動きや空気感に注目
■ 子どもへの声かけが優しいか?
1. 人間関係の良い園は「園長の人柄と保育観」で決まる!
園長先生の保育観や人柄は、職場の空気そのものに直結します。

実際、私が現在働いている園の園長先生はいつも温和で、
「残業はなるべくしないように」と声をかけてくれます。
園長先生の方針に安心感があると、職員間もピリつくことなく、自然と相談しやすい職場になります。
💡見学や面接時には「園長の保育観」や「職員への気配り」を質問してみるのがおすすめです。
2. 新人保育士へのサポート体制がある
人間関係がよい園は、新人の不安に寄り添う雰囲気があります。
✅ 指導担当の先生がついて、ていねいに教えてくれる
✅「わからないことがあれば聞いてね」という空気がある

私も今の園では、「〇〇先生、何かわからないことない?」とよく声をかけてもらえました。
その一言が本当にありがたかったです。
3. 離職率が低い(長く勤めている職員が多い)
離職率が低い園は、それだけ人間関係や働き方が安定している証拠です。
✅ 若手~ベテランがバランスよく在籍しているか?
✅ 毎年のように求人が出ていないか?

私が以前働いていた園は、毎年誰かが辞めていました。
でも今の園は5年目になりますが、5年間で退職者ゼロ。
これは本当にすごいことだと感じています。
4. 保育士の動きや空気感に注目
園見学では、職員の様子にも注目してみてください。
✅ 職員がバタバタしていないか?
✅ 園内にピリピリした空気がないか?
✅ 落ち着いた雰囲気かどうか?
💭「なんとなく合わなそう…」と感じる直感は、意外と当たります。
5. 子どもへの声かけが優しいか?
子どもたちに対する声かけも、人間関係を映す鏡です。
✅ 穏やかな声かけをしているか?
✅ 怒鳴り声や威圧的な態度はないか?
職員に余裕がないと、ついイライラした態度が出てしまうもの。
子どもへの関わり方を見ることで、職場の空気も見えてきます。
✅まとめ|チェックリストで園の人間関係を見極めよう!
チェック項目 | チェック |
---|---|
園長の人柄がよく、保育観を語れる | ✅ / ❌ |
新人保育士へのフォロー体制がある | ✅ / ❌ |
長く勤めている職員が多い(離職率が低い) | ✅ / ❌ |
保育士の動きに余裕があり、落ち着いた空気がある | ✅ / ❌ |
子どもへの声かけが穏やかで優しい | ✅ / ❌ |
【園選びの私の失敗談~人間関係編~】
園見学で「いい園長先生だな」と判断してしまった失敗
私が3園目の転職で経験した失敗です。
園見学の際、園長先生が終始ニコニコして「何かわからないことがあれば、いつでも聞いてくださいね」と優しく声をかけてくださいました。
その印象だけで「この園長先生なら安心だ」と判断し、就職を決めてしまったのです。
でも、肝心なことを聞き忘れていました…
✅ 園長先生の保育観は?
✅ 職員の働きやすい環境をどう考えているか?
✅ 新人保育士へのサポート体制は?
いざ就職してみると…園長先生はワンマンタイプでした💦
- 「私のやり方に従って」が口癖
- 職員の意見を聞かない
- 気に入らないことがあると態度が豹変
園長先生の笑顔や優しい声掛けだけで園を判断してはいけないと、身をもって痛感しました。

もし転職サイトを使っていたら、担当者から「その園の園長先生はどんな方針か?」「過去に人間関係で辞めた人はいないか?」といった内部情報を教えてもらえたかもしれません。
一人で判断するのは、本当に限界があります…
給料が高い保育園を選ぶための4つのポイント

保育士として長く働くには、待遇面の安定がカギになります。
【給料が高い保育園を選ぶためのポイント】
✅ 基本給が高い園を選ぶ
ボーナスは何ヶ月分支給されているか?
✅ 職遇改善手当があるか?
✅ 家賃補助はいくら?どの制度?
✅ 経験年数を考慮した給与になっているか?
基本給が高い園を選ぶ。ボーナスは何ヶ月分支給されているか?
ボーナスは「基本給 × 〇ヶ月分」で決まるため、基本給の金額は非常に重要!
手当が充実していても、基本給が低いと賞与も少なくなってしまいます。
また、求人票に「賞与あり」と書かれていても、実際は「1ヶ月分だけ」なんてことも。
・ボーナスは年間何ヶ月分か?
・昨年度の実績は?
ここまで確認して初めて「高待遇」と言えます。
職遇改善手当があるか?
保育士の待遇改善のために国から補助金が出ていますが、園の裁量で配分されるため、実際には「支給なし」というケースもあります。
また、職務改善手当Ⅱを受け取るにはキャリアアップ研修の受講が必須です。しかし、人手不足を理由に研修へ参加させてもらえない園も存在します。
面接での質問例:
「職遇改善手当は支給されていますか?どれくらいの金額ですか?」
「キャリアアップ研修に参加できますか?」

前の園では処遇改善手当の説明すらなく、調整手当や年末の微々たる支給に含まれているだけでした。でも今のホワイト園では、給料明細や労働条件通知書にしっかり記載されて毎月もらえています。


家賃補助はいくら?どの制度?
保育士が使える家賃補助は主にこの3つ👇
- 園からの住宅手当
- 園が運営する寮・社宅
- 借り上げ社宅制度【国による「保育士宿舎借り上げ支援事業」】
中でも一番支給額が高いのが、
借り上げ社宅制度(最大8万2千円補助)!

私は、6万円の家賃が全額補助された園で実質収入が大幅アップしました!
借り上げ住宅制度の注意点:
・すべての園が対応しているわけではない
・正社員のみ対象など、雇用条件の制限あり
・利用できる地域が限られている
・最長7年間までの期間限定支援
・1人1回ルール(一部の自治体)
経験年数を考慮した給与になっているか?
園によっては、経験年数があっても初任給扱いされることも。
面接での質問例:
「保育歴〇年ですが、基本給は経験を考慮していただけますか?」
✅\まとめ/給料が高い保育園を選ぶためのチェックリスト
チェック項目 | チェック |
---|---|
職遇改善手当が支給されている | ✅ / ❌ |
手当の金額・支給タイミングが明確 | ✅ / ❌ |
家賃補助の金額・条件が明確 | ✅ / ❌ |
保育歴に応じて基本給が上がる | ✅ / ❌ |
給与テーブル・昇給制度がある | ✅ / ❌ |
賞与支給実績が確認できる(年間◯ヶ月分) | ✅ / ❌ |
求人票に基本給が明記されている | ✅ / ❌ |
各種手当(資格・通勤・家族など)がある | ✅ / ❌ |
【園選びの私の失敗談~給料編~】
手当込みの「見せかけ給料」に騙された失敗
私が4園目で働いた企業型保育園での失敗です。
面接の際に給料を確認すると「給料は24万円です」と教えてもらいました。
私の知識不足だったこともあり、24万円×3.5ヵ月(ボーナス)= 84万円のボーナスがもらえると思い込んでしまったのです。
ところが、実際の内訳は…
- 基本給:13万円
- 各種手当:11万円
- 合計:24万円
つまり、ボーナスは基本給ベースの13万円×3.5ヵ月= 45.5万円だったのです。
年収で38.5万円もの差が生まれました…

「給料24万円」と聞いて安心してしまった私が甘かったです。
「基本給はいくらですか?」「ボーナスの計算方法は?」
こんな基本的なことを聞けずに、後で後悔しました…
さらに悲惨だったのは、手当の内訳です:
- 資格手当:2万円
- 業務手当:3万円
- 調整手当:6万円
「調整手当」という名目で、実質的に基本給を低く抑えられていました。
もし転職サイトを使っていたら…
・担当者が給与の内訳を詳しく確認してくれる
・「基本給」と「手当」の違いを説明してもらえる
・年収ベースでの比較もしてもらえる
・同業他社との給与水準も教えてもらえる
一人で転職活動をしていると、こういった「聞きにくい質問」ができずに、結果的に損をしてしまいます。
給与について遠慮なく質問できる環境があれば、この失敗は避けられたはずと、今でも後悔しています。
残業が少ない園の見分け方4つ

「定時で帰れるかどうか」は、働き続けられるかどうかを左右する重要ポイント。
【残業が少ない園を見分けるポイント】
■ 18時以降に職員の車や自転車が多数残っていないか?
■ 行事は多すぎないか?どれだけ力を入れているか?
■ 壁面装飾が華やかすぎないか?
■ 書類や連絡帳は手書き?ICT導入済み?
18時以降に職員の車や自転車が多数残っていないか?
シフト制にもかかわらず車や自転車が多数残っていれば、サービス残業の可能性大。

【けい先生の豆知識】
園見学の時間は16:30ごろが狙い目!
➡ 17時以降に残っている職員の様子を見れば、残業の実態がわかるかもしれませんよ。
行事は多すぎないか?どれだけ力を入れているか?
- 年間行事表をチェック
可能であれば、運動会や発表会などの行事を見学させてもらうのもおすすめです。
その際のチェックポイントの一つは「作り物や衣装に過度なこだわりがないか」という点。
保育園では基本的に午睡中しか製作の時間が取れないため、あまりに華やかすぎる場合は、残業や持ち帰り作業が多い可能性があります。

実際に私が勤めていた3園目は、運動会や発表会にとても力を入れていて、衣装や飾りもとても華やかでした。見た目は素晴らしかったのですが、その裏では毎日のように残業や持ち帰りがあり、さらに無給で休日出勤をすることもありました…。
質問例
「〇〇の行事、どれくらいの準備がありますか?」
壁面装飾が華やかすぎないか?
可愛い装飾の裏には、保育士の膨大な手作業が潜んでいることも。

行事と同じく製作物が華やかすぎる園も注意が必要です。
質問例
「これ、毎月作り変えてるんですか?」って聞いてみると、効率化への意識がわかります。
→「毎年使い回してますよ〜」なんて返答なら、無理のない働き方を大切にしてる園かもしれません!
書類や連絡帳は手書き?ICT導入済み?
パソコン・アプリ導入がされていれば、業務効率は格段に違います!
手書きの連絡帳を書いていた頃は午睡の時間は連絡帳を書くだけで終わってしまい、書類や行事の準備なんて手が回らず毎日残業していました。しかし、
勤務時間の管理はタイムカード?出勤簿?
私がこれまで働いてきた5つの園の中で、タイムカードでしっかり勤務時間を管理していたのは、今のホワイト園だけでした。
他の園では「出勤簿に印鑑を押すだけ」というスタイルで、正確な勤務時間の記録もされず、残業時間があいまいに…。その結果、気づかないうちにサービス残業が当たり前になってしまっていたんです。
「タイムカードを使っているかどうか」
これも、働きやすさを見極める重要なチェックポイントですよ!
\まとめ/残業が少ない園を見分けるチェックリスト
特徴 | チェック |
---|---|
定時で帰れている職員が多い | ✅ / ❌ |
行事の数・規模が適度 | ✅ / ❌ |
壁面装飾が最小限・使い回しあり | ✅ / ❌ |
書類はパソコン・アプリ対応 | ✅ / ❌ |
勤務時間の管理はタイムカード | ✅ / ❌ |
【園選びの私の失敗談~残業編~】
「タイムカード」の有無で残業の実態が全く違った
これは、今のホワイト園に就職してわかったのですが、勤務時間をタイムカードで管理していました。
今までの園は出勤簿に印鑑を押すだけなど、勤務時間を記録することがなかったためサービス残業が当たり前になっていました。
面接や見学の際に、「勤務時間はどのように管理していますか?」など確認していたら、無駄なサービス残業を減らせたかもしれません。
実際の違いがこれです:
【以前の園(出勤簿のみ)】
- 19時まで残業しても記録なし
- 「自分の意志で残ってる」扱い
- 残業代は一切支給されない
- 持ち帰り仕事も当たり前
【現在の園(タイムカード管理)】
- 15分単位で勤務時間を記録
- 残業した分はきちんと残業代支給
- 園長から「なるべく定時で帰るように」と声かけ
- 持ち帰り仕事はほぼゼロ

タイムカードがあるだけで、こんなに働き方が変わるなんて思いませんでした。 「勤務時間の管理方法」って、実は園の本気度を測る重要なポイントだったんです。
もし転職サイトを使っていたら…
- 担当者が「残業代の支給実績」を確認してくれる
- 「タイムカードの導入状況」も事前に教えてもらえる
- 同じ地域の他園との労働環境比較もできる
- 「サービス残業ゼロ」の園を紹介してもらえる
今思えば、「勤務時間の管理方法」を確認するだけで、ブラック園を避けられたのに… と後悔しています。
一人で転職活動をしていると、こういった「労働環境の核心」を見抜くのは本当に難しいですね。
迷ったら“プロのサポート”を活用しよう

私のように、自力で6回も転職を繰り返してきた者から伝えたいのは…
「転職サイトを使わなかったことを、今では心から後悔している」ということです。
なぜなら、一人では「ブラック園の見分け方」に限界があるからです。
👉 **転職サイトを使わなかった6年間の全記録** ▶ [転職6回で学んだ教訓|私のリアルな体験談]
👉 **私が3回もブラック園に入ってしまった理由** ▶ [【実体験】こんな園は危険!ブラック保育園の特徴まとめ]
転職エージェントを使えば、以下の情報が事前にわかります:
– 人間関係の実態(離職理由、職場の雰囲気)
– 園長の人柄(実際に会った担当者の印象)
– 残業や手当の実情(求人票には書かれない真実)
– 男性保育士の働きやすさ(過去の採用実績)
これらの情報があれば、私が経験した3回のブラック園入職は避けられたはず。 同じ失敗をしてほしくないからこそ、転職を考えている方には「まずは無料相談から」をおすすめします。
▶【無料】男性保育士に強い転職エージェント一覧はこちら
まとめ|あなたの「転職の軸」を明確に
園選びで見るべきポイントは人によって違います。
- 人間関係を最優先したい
- とにかく収入を上げたい
- 残業ゼロで家庭と両立したい
まずは自分が何を一番大事にしたいかを明確にして、この記事のチェックリストを活用してみてください。
あなたの次の転職が、心から「ここにしてよかった」と思える園になりますように。
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