「男性保育士として転職したいけど、履歴書の書き方がわからない…」「何度応募しても書類選考で落ちてしまう…」
そんな悩みを抱えていませんか?
こんにちは。現役男性保育士として9年間働き、これまでに転職サイトを使わずに6回の転職を経験してきた私が、実際に採用された履歴書の書き方について詳しく解説します。
【この記事を書いた人】
・転職6回の現役男性保育士(33歳)
・保育士歴9年、5園での勤務経験
・現在は年収540万円、残業月3時間以下で働く
転職を重ねる中で、数え切れないほどの履歴書を書き、面接を受けてきました。その経験から学んだ「採用される履歴書の書き方」を、失敗談も含めて余すことなくお伝えします。
6回の転職で学んだ履歴書の重要性

正直にお話しすると、最初の頃は履歴書の書き方を甘く見ていました。「保育士不足だから、どこでも採用してもらえるだろう」そんな気持ちでいたのです。
✖ 失敗した書き方
- 志望動機が曖昧で使い回し
- 自己PRが具体性に欠ける
- 園の特色を理解していない
〇 良い書き方
- 園ごとにカスタマイズした志望動機
- 具体的なエピソードを含む自己PR
- 園の保育方針を踏まえた内容
男性保育士の履歴書基本構成
まず、男性保育士の履歴書で特に重要になる項目について説明します。一般的な履歴書の項目に加えて、保育士特有のポイントを押さえることが大切です。
基本情報欄のポイント
① 写真:清潔感のある服装で、優しい表情を心がける
② 連絡先:メールアドレスは就職活動用を使用
③ 学歴:保育関連の学習歴があれば必ず記載
資格欄のポイント
① 保育士資格:取得年月を正確に記載
② 関連資格:幼稚園教諭、チャイルドマインダー等
③ その他:普通自動車免許、PC関連資格等
男性保育士特有の注意点
男性保育士の場合、園側が「なぜ保育士を選んだのか」「長く続けられるのか」という点を特に気にする傾向があります。そのため、以下の点を履歴書で明確にすることが重要です:
- 保育士を志した明確な動機
- 長期的なキャリアビジョン
- 男性ならではの強みや貢献できる点
採用される志望動機の書き方

志望動機は履歴書の中で最も重要な項目の一つです。私の6回の転職経験で学んだ、採用される志望動機の書き方をお伝えします。
❌ 失敗例(私の初期の志望動機)
「子どもが好きで、保育士として働きたいと思い志望いたします。貴園で経験を積み、スキルアップを図りたいと考えております。」
なぜダメなのか?
・自分のメリットしか考えていない
・どの園にも使い回せる内容
・園の特色や方針への言及がない
・具体性に欠ける
✅ 成功例(改善後の志望動機)
「貴園のホームページで『子ども主体の保育』という理念を拝見し、強く共感いたします。前職では3歳児クラスを担当し、子どもたちの『やってみたい』という気持ちを大切にした保育を心がけてまいりました。特に、運動遊びの場面では男性ならではの体力を活かし、子どもたちと全力で関わることで、挑戦する気持ちを育むサポートができたと感じております。貴園でも、子どもたち一人ひとりの主体性を尊重し、男性保育士としての特性を活かしながら、チーム保育の一員として貢献したいと考えております。」
なぜ良いのか?
・園の理念への具体的な共感
・前職での具体的な経験
・男性保育士としての強みを明記
・園への貢献を意識した内容
志望動機作成の3ステップ
① 園の情報収集
ホームページ、パンフレット、見学での印象を整理
② 共通点の発見
園の方針と自分の保育観の一致点を見つける
③ 具体的なエピソード
経験に基づく具体例で説得力を高める
男性保育士の自己PR作成術

自己PRでは、男性保育士としての強みを効果的にアピールすることが重要です。私の経験上、以下のポイントを意識することで、採用担当者の印象に残る内容が作れます。
💪体力・運動面のアピール
例文:「体力には自信があり、子どもたちと全力で外遊びを楽しむことができます。前職では、運動が苦手な子どもたちにも段階的にサポートし、『できた!』という達成感を味わってもらうことを大切にしていました。」
ポイント:単に体力があることではなく、それを保育にどう活かすかを具体的に示す
🤝チームワークのアピール
例文:「女性の多い職場で、周囲との連携を大切にしながら働いてきました。力仕事や防犯面でサポートし、同僚からは『頼りになる存在』と評価していただいています。」
ポイント:男性だからこそできる貢献を具体的に示し、協調性もアピール
私の転職成功時の自己PR例
自己PRで避けるべきNG表現
❌ NG例
- 「責任感があります」(抽象的すぎる)
- 「頑張ります」(具体性なし)
- 「子どもが好きです」(当たり前すぎる)
- 「勉強させてください」(受け身すぎる)
✅ 改善例
- 「〇〇の場面で責任を持って取り組んだ結果…」
- 「〇〇に力を入れて取り組みます」
- 「子どもの〇〇な成長を支援したい」
- 「〇〇の経験を活かして貢献したい」
職歴欄の効果的な書き方
転職回数が多い場合、職歴欄の書き方で印象が大きく変わります。私のように転職回数が多い場合のポイントをお伝えします。
転職理由の書き方のコツ
❌ ネガティブな理由(NG例)
- 人間関係が悪かったため
- 給料が安かったため
- 残業が多すぎたため
- 園長と合わなかったため
✅ ポジティブな表現(推奨)
- より専門性を高めるため
- 異年齢保育の経験を積むため
- キャリアアップを目指すため
- 保育観に合う環境で働くため
私の職歴欄実例
平成22年4月 | 航空自衛隊 入隊(災害派遣・東日本大震災支援に従事) |
平成25年3月 | 同隊 任期満了により退職(保育士を目指すため) |
平成25年4月 | 保育士資格取得のため専門学校入学 |
平成27年3月 | 同校卒業 保育士資格取得 |
平成27年4月 | ○○保育園 入職(2歳児担当・新卒として保育技術習得) |
平成27年6月 | 同園退職(勤務条件の相違により早期退職) |
平成27年6月 | △△保育園 契約社員 入職(2歳児担当・乳児保育技術向上) |
平成28年3月 | 同園退職 契約満了(正職員としてキャリアアップを目指すため) |
平成28年4月 | ××保育園 入職(2・3歳児担任・異年齢保育経験積む) |
平成30年3月 | 同園退職(より良い労働環境でのキャリア継続を目指すため) |
平成30年4月 | □□保育園 入職(2歳児担任・保護者対応スキル向上) |
平成31年3月 | 同園退職(キャリアアップ制度充実園への転職を目指すため) |
平成31年4月 | ◎◎保育園 入職(1歳児担任・乳児保育専門性向上) |
令和2年3月 | 同園退職(保育以外の経験も積みキャリアの幅を広げるため) |
令和2年4月 | 株式会社 入社 |
令和3年3月 | 株式会社 退職(保育現場への復帰を決意) |
令和3年4月 | ◎◎保育園 入職(2~5歳児担任・リーダー職として従事) |
現在に至る | 同園勤務継続中(キャリアアップ研修修了) |
転職回数が多い場合の対策
1.一貫性のあるストーリー: 各転職に成長への意欲があることを示す
2.経験の多様性をアピール: 様々な年齢・環境での経験を強みとして表現
3.安定性の証明: 現在の職場での勤続年数や成果を強調
書類選考通過後の面接対策

良い履歴書を作成できても、面接で失敗しては意味がありません。私の面接経験から学んだ、男性保育士の面接対策をご紹介します。
☆よく聞かれる質問
・なぜ男性なのに保育士を?
・転職理由は何ですか?
・男性保育士としての強みは?
・なぜこの園を選んだのか?
・どんな保育をしたいのか?
面接での注意点
・清潔感のある服装と身だしなみ
・明るく親しみやすい話し方
・具体的なエピソードを準備
・園への質問も必ず準備する
・保育観について明確に答える
「なぜ男性なのに保育士を?」への私の回答
保育士になる前、私は自衛隊員として働いていました。
入隊から1年目の時、2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生し、災害派遣として被災地に向かうことになりました。
現地で目にした光景の中で、今でも忘れられない場面があります。
津波によって家が崩壊してしまった現場で、お母さんが沈んだ表情で家の片付けをしていました。そんな重苦しい雰囲気の中、3、4歳くらいの小さな子どもが、とても明るい表情でお母さんの手伝いをしていたのです。
あれほど大変な状況にも関わらず、子どもの前向きで純粋な姿に、私は深く心を動かされました。
その瞬間、「子どもたちと関わる仕事がしたい」という想いが心の奥から湧き上がってきたのです。
それが、私が保育士を目指すきっかけとなりました。
面接で絶対に避けるべき発言
・「楽そうだから」という志望動機
・「とりあえず」「なんとなく」という曖昧な表現
・待遇面ばかりを気にする発言
・「勉強させてもらいます」など受け身すぎる発言
自力での転職活動の限界と解決策

ここまで履歴書の書き方について詳しく説明してきましたが、正直にお話しすると、自力での転職活動には大きな限界があります。私自身、6回の転職を通してそのことを痛感しました。
✖ 自力転職の限界
情報不足:実際の労働条件がわからない
人間関係:職場の雰囲気を事前に知れない
給与交渉:個人では条件交渉が困難
時間コスト:園探しと書類作成に膨大な時間
失敗リスク:入職後のミスマッチが多い
〇転職エージェントのメリット
詳細情報:内部情報まで把握できる
マッチング:適性に合った園を紹介
条件交渉:給与・待遇面の交渉代行
書類添削:履歴書・職務経歴書の添削
面接対策:園ごとの面接対策サポート
私の実体験からの教訓
6回の転職を全部自力で行い、多くの時間を費やしました。
特に困ったのは:
- 求人票に書かれていない残業時間や人間関係の実情
- 面接で聞きにくい給与や休日出勤の実態
- 園の保育方針と実際の現場でのギャップ
- 男性保育士への理解度や受け入れ体制
これらの情報を事前に知っていれば、もっと効率的に、より良い条件の園に出会えていたはずだと今になって思います。
転職サイト未使用で6回転職した私からのアドバイス
私は転職サイトを使わずに転職を重ねてきましたが、その経験があるからこそ言えることがあります。「転職エージェントを使っていれば、もっと効率的に理想の職場に出会えていた」ということです。
特に男性保育士の場合、園の受け入れ体制や職場環境について事前に詳しく知ることが重要です。転職エージェントなら、そうした情報を詳しく教えてもらえます。時間をかけて自力で情報収集するよりも、専門家のサポートを受けることを強くおすすめします。
男性保育士におすすめの転職エージェント
私の調査に基づいて、男性保育士の転職に特におすすめの転職エージェントをご紹介します。
しんぷる保育
おすすめポイント:
✅ 男性保育士の転職実績が豊富
✅ 男性特有の悩みを理解したサポート
✅ 実際に男性が働いている園を紹介
保育エイド
おすすめポイント:
✅ 人間関係に特化したサポート
✅ 内部事情を詳しく把握
✅ パワハラやいじめの悩みに対応
▼ 保育エイド公式サイト(無料登録・相談はこちら)
保育エイド
保育バランス
おすすめポイント:
✅ 事業所内保育所に特化
✅子どもの人数が少なくゆったり保育ができる
✅ 時間外労働ほぼなし
✅ 丁寧なカウンセリング
▼ 保育バランス公式サイト(無料登録・相談はこちら)
保育バランス
保育士バンク
おすすめポイント:
✅ 業界最大級の求人数
✅ 転職フェアの開催
✅ 手厚いサポート体制
レバウェル保育士
おすすめポイント:
✅ スカウトサービスあり
✅ LINEでのやり取りが可能
✅ 年収アップに強い
▼ レバウェル保育士公式サイト(無料登録・相談はこちら)
【レバウェル保育士】
転職エージェント活用のコツ
1.複数登録:2〜3社に登録して比較検討する
2.正直な相談:転職理由や希望条件を正直に伝える
3.積極的な情報収集:園の内部情報を積極的に聞く
4.書類添削の活用:履歴書・職務経歴書の添削を依頼する
👉現役男性保育士が選ぶ!おすすめ転職サイトランキング【体験談付き】
(転職サイトに寄せられている男性保育士の口コミを集めてみました。)
まとめ:理想の職場に出会うために

転職6回の経験から学んだ最も重要なこと
良い履歴書を作ることも大切ですが、「正しい情報を持って、適切な園を選ぶこと」これが最も重要です。
📝履歴書作成
園に合わせた志望動機と具体的なエピソードで差別化
🔎情報収集
転職エージェントを活用して正確な園情報を入手
🤝マッチング
自分の価値観と園の方針が合う職場を選択
最後に、転職を考えている男性保育士の皆さんへ
私は転職サイトを使わずに6回の転職を経験しましたが、振り返ってみると多くの時間と労力を費やしました。でも、その経験があるからこそ言えることがあります。
「一人で悩まず、専門家の力を借りることで、もっと効率的に理想の職場に出会える」ということです。
男性保育士として働くことには確かに大変な面もありますが、子どもたちの成長を間近で見守れる素晴らしい仕事です。ぜひ、自分に合った環境で長く働き続けられるよう、転職活動を成功させてください。
応援しています!
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