はじめに|園見学こそ”情報収集のチャンス”

転職活動中の保育士さんにとって、園見学は園のリアルな姿を見られる貴重な機会です。
でも、見学に行ってただ見て帰るだけではもったいない!
私自身、これまで6回の転職経験がある中で、園見学での”質問の仕方ひとつ”で働きやすさの違いを見抜けると実感してきました。
そこで今回は、ブラック園を見抜くために園見学で聞くべき「10の質問」を、私の失敗体験も交えながら紹介します。
【この記事を書いた人】
・転職6回の現役男性保育士(33歳)
・3つのブラック園で働いた経験あり
・現在は年収540万円、残業月3時間以下のホワイト保育園で働く
ブラック園を見抜く!園見学で聞くべき質問10選
①「書類は勤務時間内に終わりますか?」

この質問が重要な理由:
残業や持ち帰り業務の実態を知ることができます。
良い園の回答例:
「できるだけ勤務時間内に終わらせられるよう、デジタル化を進めています」
注意すべき回答:
「みんな頑張って持ち帰りで対応してます」「残業は当たり前です」

私の失敗体験
3回目の転職先では、この質問をせずに入職したところ、
毎日2時間のサービス残業が当たり前でした…
事前に確認していれば避けられた失敗です。
②「職員の年齢層や構成を教えてください」

この質問が重要な理由:
職場の人間関係の安定性を推測できます。
良い園の特徴:
- 20代〜50代までバランスよく在籍
- 男性保育士の割合も教えてくれる
- 長く働いている職員が多い
注意すべきサイン:
- 極端に若手ばかり(離職率が高い可能性)
- ベテランばかり(新しい風を受け入れない体質の可能性)

私の成功体験
現在の園を見学した際、20代〜50代まで幅広い年齢層がいることを確認。
実際に働いてみて、世代を超えたチームワークの良さを実感しています。
③「園の行事や規模について教えてください」

この質問が重要な理由:
行事の負担度や準備の大変さを事前に把握できます。
具体的に聞くべきこと:
- 年間行事の回数と規模
- 運動会や発表会の準備期間
- 衣装や小道具の製作負担

私の失敗体験
3回目の転職先では、運動会前に休日出勤が当たり前。
衣装製作も全て手作りで、プライベートの時間がゼロでした。
事前に行事の詳細を聞いていれば…
④「書類やお便り、連絡帳のデジタル化は進んでいますか?」

この質問が重要な理由:
業務効率化への取り組み姿勢がわかります。
デジタル化のメリット:
- 連絡帳の手書き時間短縮
- お便り作成の効率化
- 保護者とのやり取りがスムーズ

私が今働いている園の場合
連絡帳もデジタル化されているため、作業効率が格段に違います。
AIも導入されているため、文章が苦手な男性保育士でも
連絡帳がスムーズに書けて助かっています!
⑤「園長先生の保育観や、働きやすい環境づくりの工夫を教えてください」

この質問が重要な理由:
園のトップの考え方が職場環境に直結するからです。
良い園長の特徴:
- 具体的な工夫を説明してくれる
- 職員の意見を聞く姿勢がある
- 新人サポート体制が整っている

私の失敗体験
3回目の転職先では、園長に労働条件の改善を相談したところ、
態度が一変して嫌がらせを受けるようになりました。
事前に園長の人柄を確認していれば…
逆に言うと、園長先生が保育観や働きやすい工夫について話せない職場は注意が必要です!
⑥「園の保育方針はどんな内容ですか?実際の保育ではどう実践していますか?」

この質問が重要な理由:
理念と実践のギャップを確認できます。
注意すべきポイント:
- 「子ども主体」と言いながら一斉保育ばかり
- 「のびのび保育」と言いながら管理的
- 方針について具体的に説明できない

私の失敗体験
5回目の転職先では「子ども主体の保育」を掲げていたのに、
実際は管理的で一斉保育中心。私の提案も「余計なことをするな」と
一蹴されました。
⑦「男性保育士は現在いますか?過去にはいましたか?」

この質問が重要な理由:
男性保育士への理解度と受け入れ体制がわかります。
良い回答例:
- 現在も男性保育士が活躍している
- 過去にいた方も長く勤めていた
- 男性保育士ならではの役割を理解している
注意すべき回答:
- 「男性は力仕事だけ」という考え
- 過去の男性保育士が短期間で退職している
⑧「基本給とボーナスについて詳しく教えていただけますか?」

この質問が重要な理由:
月給の内訳を知らないと、年収で大きな差が出るからです。
必ず確認すべきこと:
- 基本給の金額
- 各種手当の内容と金額
- ボーナスの計算方法(基本給×何ヶ月分)
- 昇給制度の有無

私の失敗体験
月給は同じでも、基本給が低くてボーナスが少ない園がありました。
年収ベースで考えると50万円以上の差になることも…
⑨「処遇改善手当やキャリアアップ研修には参加できますか?」

この質問が重要な理由:
制度があっても実際に活用できるかは別問題だからです。
確認すべきポイント:
- 研修参加の実績
- 研修中の代替職員の配置
- 研修費用の負担
- 処遇改善手当の支給実績

私の知り合いの保育士から「処遇改善の研修制度はあるけど、 人手不足で実際には参加できない」という話を聞いたことがあります。 制度があることと、実際に利用できることは別なので、 参加実績を聞くことで園の本当の姿勢がわかります。
⑩「住宅手当はいくらですか?借り上げ住宅の対象地域はどこですか?」

この質問が重要な理由:
住宅手当の恩恵を実際に受けられるかどうかで、実質的な収入が大きく変わるからです。
必ず確認すべきこと:
- 手当の金額
- 対象となる地域・駅からの距離
- 家賃の上限
- 契約期間や更新条件

私の失敗体験
住宅手当があると聞いて転職したら、対象地域が限定的で
実際には利用できませんでした…
園見学での質問をより効果的にするコツ

質問するタイミング
最適なタイミング:
- 園内見学の後
- 園長先生との面談時
- 「何か質問はありますか?」と聞かれた時
質問の仕方
効果的な聞き方:
- 「働く環境について教えてください」(抽象的)
↓ - 「残業や持ち帰り業務はどの程度ありますか?」(具体的)
避けるべき聞き方:
- 攻撃的な口調
- 疑っているような態度
- 一度にたくさんの質問を連発

私の学び
質問の仕方ひとつで、園側の印象も変わります。
「より良い環境で働きたい」という前向きな姿勢を
伝えながら質問することが大切です。
見学時にチェックすべき「園の雰囲気」

職員の表情と行動
良い園のサイン:
- 職員同士が自然に挨拶している
- 子どもたちが職員に親しみやすそうに接している
- 職員の表情が明るい
注意すべきサイン:
- 職員の表情が硬い、疲れている
- 職員同士の会話が少ない
- 子どもたちが萎縮している
園内の環境
チェックポイント:
- 清潔感があるか
- 子どもの作品が大切に展示されているか
- 職員室の雰囲気はどうか
- 休憩室などの福利厚生施設

私の経験
職員室がピリピリした雰囲気の園は、
実際に働いてみても人間関係が良くありませんでした。
見学時の「空気感」は意外と当たります。
まとめ

園見学はただ「見る」だけではもったいない!
質問を通して確認できること:
- 園の考え方・働き方
- 人間関係の良さ
- 実際の労働条件
- 男性保育士への理解度
私からのアドバイス:
転職6回の経験から言えるのは、「事前の情報収集」が転職成功の鍵だということです。
園見学で遠慮して質問しなかった結果、入職後に「こんなはずじゃなかった…」となるのが一番もったいないです。
勇気を持って質問することで、あなたに合った理想の職場が見つかるはずです。
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理想の職場は必ず見つかります。妥協せずに、しっかりと情報収集をして転職を成功させましょう!
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