【この記事を読むメリット】
■ 離職率が高い園に共通する特徴がわかる!
→「離職率が高い=ブラック園?」その理由をしっかり解説。
■ 実体験に基づいた“ブラック園”のリアルが見える!
→「もしかして、今の園…?」と感じた方は要チェック!
■ 転職に役立つ“ブラック園の見分け方”が身につく!
→ 転職で失敗しないための【チェックポイント】を伝授!
保育士として長く安心して働くために、「避けるべき園」を知ることが成功への第一歩です。
ブラック保育園とは?特徴をざっくり解説
「働き始めてみたら想像と違った…」
「もう限界。毎日がつらい…」
そんな保育士の声の裏にあるのが、“ブラック保育園”の存在です。
では、ブラック保育園とは一体どんな園を指すのでしょうか?
ここでは、基本的な定義や見極めのヒントを解説していきます。
そもそもブラック保育園の定義って?
ブラック保育園に明確な法律上の定義はありませんが、一般的には以下のような特徴を持つ園が「ブラック」とされます。
- 労働環境が過酷(長時間労働、持ち帰り仕事、サービス残業など)
- 待遇が不透明(昇給なし・手当が曖昧・賞与なし)
- 人間関係に問題あり(パワハラ、派閥、孤立)
- 職員の入れ替わりが激しい(常に求人を出している)
私自身も、ブラック園に勤めていたときは「有休は取りづらい」「残業は当たり前」な毎日で、心も体もすり減っていきました。
🚨離職率が高い園に共通する5つの特徴
離職率が高い保育園は、ブラックな環境の可能性が高めです。
実際に私が経験した園にも、こんな共通点がありました。
1. 求人が“いつも出ている”
「即日採用OK」「未経験歓迎」などのワードが目立つ園は、人手不足が慢性化している可能性あり。
人が定着せず、常に誰かが辞めている状況かもしれません。
2. 職員が20代ばかりの園は要注意!若手しかいない職場に潜むリスク
20代ばかりの職場は、ベテランが定着しない=長く働けない園である可能性も。
若手だけで現場を回している場合は、サポートが薄い場合もあります。
3. 職員が40代以上ばかり?年齢バランスの偏りに注意
反対に、ベテランばかりの園では、“お局”のような存在が影響していることも…。
新人がなじみにくく、孤立してしまうリスクがあります。
4. 面接で「働き方」を聞きづらい空気
待遇や働き方について質問しようとすると、
🌀「え、それ聞くの?」という空気を感じたら危険信号。
説明を避ける園は、やましい部分を隠している可能性もあります。
5. 園長がワンマンタイプ
園長先生が「自分のやり方が絶対」と押しつけたり、
現場の大変さに目を向けず、職員の残業や悩みに無関心だったり…。
トップの姿勢は、園全体の空気に大きく影響します。
体験談でわかる!ブラック保育園のリアル

保育士として働く中で、「あれ?これ普通じゃないかも…」と感じた経験はありませんか?
ここでは、実際に私が体験した“ブラック保育園あるある”を紹介します。こんな職場に当てはまったら要注意です。
有給が取れない、休みが取れない
求人票には「有給あり」「週休2日」と書いてあったのに、いざ入職してみるとまったく休めない…。
体調が悪くても「代わりがいないから」と出勤。希望休を出しても「その日は人が足りない」と却下されることもありました。
法律で定められた権利すら使えない園では、当然ながら心も体も休まりません。

コロナ前の話ですが、熱が37.5℃あっても出勤が当たり前。
「38℃以上じゃないと休めない」ような空気があり、体調が悪くても無理して出勤していました。
さらに、人手が足りない園では有休も取れず、プライベートの予定なんて立てられません。
心も体もすり減るばかりの毎日でした。
持ち帰り・サービス残業が当たり前
毎日のように定時を過ぎても終わらない書類、行事準備、制作物…。
「残業代?出るわけないじゃん」「家でやってきてね」が当然の空気。
家に帰ってもパソコンや色画用紙を広げて作業し、プライベートの時間がどんどん削られていきました。

正直、これまで働いた5園のうち4園で残業代は出ませんでした。
「残ってるのは自分の意思でしょ?」という空気が当たり前で、
上司も職員が遅くまで残っていても見て見ぬふり。
そんな環境では、働き方を見直すきっかけすら持てませんでした。
職場の人間関係がピリピリしている
新人には挨拶も返さない、質問しても「見て覚えて」と冷たく突き放す…。
そんな空気の中では、失敗が怖くてどんどん自信がなくなっていきます。
職員同士の連携もなく、子どもたちへの関わりにも影響が出てしまうほど、人間関係は職場の命とも言えます。

一番最初に働いた園が、人間関係では一番きつかったです。
新人だったからなのか、男性保育士だからなのか…。
とにかく私への指示はいつも強い口調で、普通の会話すらできない雰囲気。
毎日ピリピリした空気の中で、気を張って働いていました。
園長や主任のワンマン体制
園長の一声で職員の扱いが180度変わる。
気に入られれば楽なクラス、嫌われれば連日遅番・無視・いじめ。
私も「辞めたい」と伝えた途端、あからさまなシカトが始まり、毎日辛い日々を過ごしました。
トップの姿勢が園全体の空気を決めてしまうんです。

園長からのいじめが怖くて、なかなか退職を切り出せない雰囲気がありました。
でも今思えば、勇気を出して辞めて本当によかったと思っています。
私は12月末に退職の意思を伝え、3月末で退職。たった3ヵ月の辛抱で、その後は心が軽くなりました。
「今年も言い出せなかった…」とズルズル1年我慢するのは本当につらいです。
ちなみに、法律上は2週間前に伝えれば退職は可能なので、無理せず自分を守ってくださいね。
給与明細に“謎の天引き”がある!?
ある月の給与明細を見てみたら、見覚えのない「○○費」や「調整額」なるものが引かれていてびっくり。
確認しても「園の決まりだから」との一点張り。
何に使われているかの説明もなく、不信感だけが募っていきました。
こうした不透明なお金の扱いは、ブラック園の典型的な特徴です。

私が以前働いていた園では、毎月5,000円の“職員集金”がありました。
内容はというと、職員旅行や理事長へのバレンタイン、新年会や忘年会、歓迎会など…。
すべて強制参加・強制支払い。給料から引かれるわけではなく、現金での徴収でした。
ブラック保育園の見分け方【転職前チェックリスト】

「転職してもまた失敗したらどうしよう…」そんな不安を抱える方に向けて、ブラック園を見抜くための具体的なチェックポイントをまとめました。
求人票のここを見逃すな!
求人票には一見魅力的な言葉が並んでいますが、注意深く見ると違和感があるケースも。
✅「即日勤務OK」「未経験歓迎」など、常に求人が出ている
✅ 基本給が不自然に低く、手当で“見せかけの高待遇”
✅ 残業や休日出勤の記載が曖昧
✅ 職務改善手当・賞与・昇給の記載がない
「良いことばかり書いてある」求人こそ、慎重にチェックを!
👀 園見学でチェックすべき7つのポイント
「この園、働きやすそうかも」
そう感じるかどうかは、見学時のちょっとした観察ポイントにかかっています。
表面のキレイさに惑わされず、**“園のリアル”**を見極めていきましょう!
① 給料や待遇(基本給・手当・家賃補助)
見学時には言いづらくても、転職前に必ず確認したいのがここ。
・基本給はいくらか
・処遇改善手当は支給されているか
・住宅補助はあるか
→「思ったより少なかった…」と後悔しないように、転職エージェントを通じて確認するのも手です。
② 園長先生の保育観と人柄
園の空気は、園長先生の保育観と人柄がすべてを左右します。
「子ども主体の保育をどう考えているか」
「職員の働きやすさについて、どんな工夫をしているか」
👂園長先生がしっかり答えてくれるかどうかで、信頼できるかどうかが見えてきます。
③ 男性保育士が自然に溶け込んでいるか?
見学中に、男性保育士が職員と自然に会話しているかをチェック。
・孤立していないか
・なんとなく距離感があるように見えないか
➡️ 男性保育士として働きやすいかどうか、一番リアルにわかるポイントです。
④ 壁面装飾や掲示物が“やりすぎ”じゃない?
パッと見て「すごく丁寧に作ってあるな~」と思う壁面。
でも実は…その裏には持ち帰り作業や残業が隠れているケースも。
⑤ 行事や書類業務の効率化
業務量が多い保育の現場。
だからこそ、効率化への取り組みがあるかどうかは重要です。
・手書きよりパソコン入力
・ICTシステムの導入
・行事の削減・見直し
→「やることは多いけど、仕組みでラクになってる」園は、本当に働きやすいです。
⑥ 職員同士に余裕があるか
👀 笑顔で挨拶してくれた
👂 声かけが優しい
🙆♂️ 忙しそうだけどピリピリしていない
そんな姿が見られたら、きっといい雰囲気の職場です。
⑦ 子どもたちが安心して過ごしているか
最後に見てほしいのが、子どもたちの表情と職員の関わり方。
・怒鳴る声が飛んでいないか
・先生にビクビクしていないか
・自由に遊べているか
➡️ 子どもがのびのびしている園は、職員にも余裕がある証拠です。
園見学のまとめ|大切なのは“余裕のある空気”
🌸 華やかさよりも、「余裕」や「落ち着き」を感じるかどうかが大切。
その中でも特に、
🔑 園長先生の人柄や保育観が園全体の空気を左右します。
「ここなら長く続けられそう」
そんな直感も、大切にしてみてくださいね。

園見学だけで“ここだ!”と決めるのは難しいですが、雰囲気を肌で感じられる大事な機会。気になる園は、できるだけ見学してみてくださいね!
💬 面接時に聞いておくべき5つの質問
面接ではつい言いづらくなってしまうことも多いですが、聞きにくいことほどしっかり確認しておくのが大切です。
✅ 基本給・各種手当について
「基本給はいくらですか?職務改善手当や家賃補助はありますか?」
→ 生活に直結する部分なので、曖昧にせず具体的な金額を確認しておきましょう。
👉 総支給額ではなく「基本給」を確認しましょう。
※ボーナスは「基本給×◯ヶ月」で決まるので要注意!
✅ 園長先生の保育観・職場環境への配慮
「園長先生の保育観を教えてください。また、職員が働きやすいように工夫していることはありますか?」
→ 園長先生の考え方は、園の雰囲気に大きく影響します。
🔍 園長の考え方は園全体の雰囲気に直結します。
実際、トラブルの多い園は園長の保育観が曖昧だったり、現場に無関心だったりすることが多かったです。
✅ 有給休暇の取得状況
「有休の取得率はどのくらいですか?」
→ 実際に休めるかどうかは、働きやすさの大きな指標になります。
✅ 行事の規模と負担感
「行事はどのくらいの規模ですか?職員の準備負担はどうですか?」
→ イベントが多すぎる園では、持ち帰りや残業が常態化している場合も。
✅ 書類業務の方法
「書類は手書きですか?それともパソコンやICTが導入されていますか?」
→ 業務効率化が進んでいるかどうかも重要なチェックポイント。
💡質問しづらいときは…
「前の園で○○が大変だったので、確認させてください」など、自分の体験を交えて聞くと自然に話が切り出せますよ。

正直、これって自分で聞くのはちょっと勇気がいりますよね…。
そんなときは、転職エージェントを活用してアドバイザーに代わりに聞いてもらうのもアリです。
実は私は、転職エージェントを使わずに転職を繰り返してきたんですが、その分「本当は聞いておけばよかった…」って後悔することも多かったです。
だからこそ、一人で抱え込まず、プロの力を借りる選択肢も持っておくと安心ですよ。
外から見るだけでわかるチェックリスト
園の中に入らなくても、外から分かることは意外と多いんです。
✅ 18時を過ぎても保育士の自転車や車が多く残っている園は、残業が常態化している可能性あり。
✅ 外遊びや散歩のときに、保育士が子どもや新人職員に対して強い口調で接している様子があれば、少し注意が必要です。
✅ 行事前に遊ぶ時間がほとんどない園は、保育より行事優先の傾向が。
✅ 園長や主任の指示が多すぎる園は、職員の自主性が低く、風通しが悪いかもしれません。
1回でも現地を見に行くと、求人票ではわからない“リアル”が見えてきます。

園の様子を外からチェックするときは、あくまで自然に。あまりジロジロ見てしまうと、不審者に思われてしまうことも…。通りすがりのふりで、園の雰囲気をさりげなく感じ取るのがコツです。
おすすめの時間帯は、外遊びが多い10時〜12時頃。子どもたちの様子や、保育士の関わり方も見えやすいですよ。
もしブラック園に入ってしまったら?対処法と選択肢

どんなに園見学で雰囲気をチェックし、面接でしっかり質問しても、実際に働き始めると「お局に目をつけられた」「サービス残業が当たり前」「仕事量が多すぎて体力的に限界」といった問題に直面することもあります。
そんなブラック園に入ってしまった場合は、一人で悩まず、まずは信頼できる誰かに相談することが大切です。
そして、無理をせずに早めに退職を考えることも、立派な選択肢のひとつです。
まずは信頼できる人に相談を
1人で悩みを抱えていると、どんどん追い詰められてしまいます。
信頼できる同僚、友人、家族、元同僚など、客観的な視点を持っている人に話すことで、冷静に状況を整理できることもあります。
無理せず「逃げる」選択もアリ
「根性が足りない」と思ってしまうかもしれませんが、心や体を壊してまで働く必要はありません。
早めに見切りをつけることで、人生を立て直す選択肢が増えます。

私も短大を卒業して初めて働いたのは、いわゆるブラック園でした。
先輩の強い口調や態度に悩まされて、精神的にかなり追い詰められてしまい、味覚障害まで出てしまったんです。
結局、3ヶ月で退職しましたが、今思うと早めに辞めて本当によかったと思っています。
退職代行や労基署の活用方法
・退職代行:どうしても辞めさせてくれない園には、プロの力を借りるのも手。
・労働基準監督署:給与の未払い、パワハラ、違法な勤務など、法に違反している場合は相談を。
「逃げ道がある」と知っているだけで、気持ちが軽くなります。

実は私、一度だけ一般企業に就職したことがあるんですが、そのときはなかなか辞めることができず、思い切って退職代行を使ったことがあります。
使ってみて感じたのは、「こんなにスムーズに辞められるんだ」という安心感。
どうしても言い出せないときは、退職代行を使うのもひとつの手ですよ。
ブラック園を避ける!失敗しない転職のコツ

転職エージェントを上手に使うコツ
エージェントは求人の裏側や職場の雰囲気も把握していることが多く、事前に“危ない園”を避けられます。
✅ 自分の希望(例:人間関係が良い園、残業が少ない、家賃補助がある など)を具体的に伝える
✅ 園の離職率や、過去にトラブルがあったかを確認してみる
✅ 男性保育士の採用実績があるかどうかを聞いてみる
※私は個人的にエージェントは使っていませんが、信頼できるサポート先があると心強いと感じています。

男性保育士の採用実績がある園だと、たとえば更衣室のこととか、細かい配慮がすでに整っている場合が多いです。
それに、周りの先生や保護者も「男性保育士ってこんな感じだよね」と理解があるので、最初から職場に溶け込みやすかったりもしますよ。
\ ブラック園を避けて転職するなら /▶ 保育士専門エージェントをチェック
信頼できる園を選ぶための3つの視点
- 職員の雰囲気:笑顔・連携・余裕があるか
- 園長の姿勢:トップが現場を理解しているか
- 制度の明確さ:手当や残業、有休取得などのルールが透明か
「好条件」にだまされないチェックリスト
✅「年収〇〇万円!」の裏にサービス残業が隠れていない?
✅「未経験OK」「大量募集」は離職率が高いサインかも
✅「アットホーム」は人間関係が固定化されていることも…
数字や言葉だけでなく、“実態”を見る目を養いましょう。
まとめ|ブラック保育園にもう振り回されない!

ブラック園で働いていると、心も体もすり減ってしまい、「転職する気力なんてない…」と思ってしまうこともありますよね。でも、今の園がすべてじゃありません。
実際に私も6回の転職を経て、ようやく自分に合った園に出会うことができました。今は毎日笑顔で、保育士として楽しく働けています。
今つらい状況にいる方にこそ、ぜひ勇気を持って転職の一歩を踏み出してほしいと思います。
自分を大切にできる園を見つけよう
転職は「今の自分を変える」ためのチャンス。
ブラック園で疲弊した経験があるからこそ、次は自分らしく働ける場所を選びましょう。
次の職場では「自分らしい保育」を
子どもと向き合う気持ちに余裕があると、自然と保育が楽しくなります。
あなた自身が笑顔で働ける園こそ、本当に“いい園”です。
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